新しい出会いが ふえる春 ドキドキを “ほっと”にかえる ほうほうって?

テンビータのむすこのテンビーロウと、キノリンのむすこのコキノリン。
ふたりは とってもなかよしです。今日もさくらの下で、いっしょに 楽しくあそんでいます。
すると、目の前を、ピカピカのランドセルをせおった1年生が、少しはずかしそうに手をつないで 通りかかりました。
そのすがたを見て、
「あれ、ぼくたちって、なんで なかよく なったんだっけ……!?」
と、テンビーロウとコキノリン。

そういえば……。
4月に新1年生として 小学校に入学した2人は、ぐうぜん、となりどうしのせきに なったのでした。
はじめての学校に わくわくしながら テンビーロウが ふでばこを出すと……。
「あっ!」
と コキノリンが 声を上げました。
そして、「ぼ、ぼくもおなじふでばこだよ!」と てれながら話しかけると、テンビーロウは「本当だ!」と うれしそうな顔で、2つのふでばこを 交ごに見つめます。
きんちょうしている2人は、また もじもじして 前をむきました。

ドキドキの1日がおわり、あっという間に 帰る時間に。
ふでばこをかたづけようとしたコキノリンが、けしゴムを おとしてしまいました。すわりながら けしゴムをとろうとした そのとき。
“ゴツン!”
となりでイスから立とうとしたテンビーロウと ぶつかってしまいました。
2人はとっさに「ごめんね!」と言い合いましたが、テンビーロウが「ぷぷっ」と ふきだすと、つられて コキノリンも わらい出しました。
「さっきは 話しかけてくれてありがとう! ぼくはテンビーロウ!」
「ぼくはコキノリン! きんちょうしていたから、テンビーロウくんが わらってくれて あんしんしたよ~~!」

こうして2人はなかよくなり、今では毎日のように、学校の帰りに あそぶようになったんですって。
「ぼく、はじめての学校で お友だちができるか ドキドキしていたから、あのとき コキノリンに話しかけられて ほっとしたよ~」
「テンビーロウもドキドキしていたんだ! ぼくの、小さな ひとこと が、ドキドキを“ほっと”にかえていたんだね!」
少しむかしを 思い出した、しんゆうどうしは、そう言って また顔を合わせて わらいました。
もしかしたら、みんなのまわりに、今も ドキドキ している子が、いるかもしれません。
そんなとき、「小さな ひとこと」が、その ドキドキ を“ほっと”にかえることも。
気になる子がいたら、そっとひとこと、話しかけられるといいね!







